米田保育園での生ゴミリサイクル活動の様子や、子どもたちのつぶやきを紹介します。
吉田先生(園児の左)は、子どもたちに微生物が生ゴミを分解し土に還す様子をわかりやすく教えて下さいます。
始めに、微生物が分解しやすいよう生ゴミを小さくちぎります。
衛生面への配慮から、保育園では新鮮な野菜くずのみを使用しています。
Aちゃん「菌ちゃんが食べやすかごつ、小さくちぎらなんもんね!」
ちぎった生ゴミはビニールシートに広げ、踏むつぶして更に小さくします。
微生物が入ったぼかしと、微生物の栄養となる米ぬかを生ゴミに混ぜます。
保育士「ぼかしはどんなにおい?」
子ども「お味噌かなあ」「ヨーグルトのにおい!」「お父さんが飲んでるお酒みたい!」
保育士「そうだね。じゃあ、米ぬかって何かわかる?」
子ども「分かるよ!お米の皮!」「お米のバリアたい!」
下準備が出来た生ゴミを、耕した畑の土に混ぜます。
この後、除草後の草(保温・保湿のため)と、ビニールシート(風雨避けのため)を被せます。
草からは、ミネラルが溶け出し野菜の栄養にもなります。
Bちゃん「よーく土と混ぜんといかんよ!」
それから3日後、ビニールシートと草の下には・・・。
Cくん「うわぁ、菌ちゃんがいっぱいだぁ」
Dちゃん「土の中はぬっかねぇ!」
生ゴミを分解した微生物は数を増やし、雪のように土の表面に顔を出しています。
分解中の生ゴミは形が無くなり、味噌のような発酵臭がし、いやな匂いはしません。
土は微生物が出す熱により、冬でもホカホカと暖かいです。
このあと、3日後、1週間ごと、と1ヶ月程度土を混ぜ空気を入れてあげることで分解をうながし、全体で1ヶ月程度で土づくりの完成です。
保育士「菌ちゃんは、どんな様子かな?」
子ども「うわぁ、真っ白だ!」「雪みたい!」「ワタみたいにフワフワしとる!」
土作り開始から1ヶ月程度でこの写真のようにホクホクと柔らかい土が出来ます。
ここで野菜づくりをします。
これは、オクラの種を植えている写真です。
植える前に子どもたちは種を濡らし、暖めて発芽させ、命を育むことを学びました。
Eくん「そーっと植えんといかんばい」
収穫の様子。大きな玉ねぎに笑顔いっぱいです。
Fちゃん「みてみて!元気野菜の玉ねぎでーす!!」
収穫の様子。じゃが芋もたくさんとれました。
Gちゃん「まーだ、うーんと掘ってくるけんね~!」
左が生ゴミリサイクルをした土で育てたトマト、右は市販の肥料を使用したトマト。
2種類の土に、同じ苗を同時に植えることで成長の違いを比べました。
これは保護者の方の家庭での取り組みです。
左は市販の肥料を使用した大根、右が生ゴミリサイクルをした土で育てた大根。
2種類の土に、同じ苗を同時に植えることで成長の違いを比べました。
間引きした人参をガブリ。
Iくん「甘くておいしかね~!」
収穫した野菜をたくさん使った、おいしい給食をいただきます!子どもたちは野菜が大好きです!
野菜の芽や根「成長点」や皮「バリア」も、よく洗い給食に使っています。
これから伸びていく成長点、野菜を守るバリアをいただくことで、元気野菜のようにパワー満点になろうと、給食の中にその部分を見つけたら、子どもたちは大喜びです!
Jくん「やった~!成長点の入っとった~!!」