やまが未来創造塾〈第1期〉
やまが未来創造塾について
本市の人口は、国勢調査によれば、2019年時点で49,025人となっており、合併時の2005年の57,726人から8,701人減少しています。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口では、2045年に33,609人、2060年には25,752人と、今後加速度的に減少していくものと見込まれています。
特に生産年齢人口は、2019年には24,416人でしたが、2045年には16,685人と減少率は30%を超えており、この予測が現実のものとなれば、経済活動は縮小し、地域の活力が低下してしまう恐れがあります。
このような中、令和5年度新たな取組として、熊本大学熊本創生推進機構と連携し、山鹿の地域課題と向き合い、地域を盛り上げたいという若手事業者を集め、CSV※を学び、地域課題を解決しながら企業利益に結び付けることで、地域と企業がwin-winの関係性を構築し、CSVを実践する人材の育成と新たなビジネスモデルの創出に向けた取組を開始しました。
※CSVとは「Creating Shared Value」の略で、日本語では「共通価値の創造」を意味します。CSV経営は、事業を通じて社会課題を解決することを重視した考え方で、社会課題を解決することが自社の経済的な利益につながるという概念です。
令和5年9月から令和6年3月にかけて実施した「やまが未来創造塾第1期」の塾生・カリキュラム・塾生のビジネスプランについてご紹介します。
塾生
氏名 | 事業所名 | 職業 |
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市原 邦彦 | 株式会社パストラル | 農業・食料品製造業・飲食サービス業 (米等の生産・ケーキ、アイス製造販売) |
一法師 ももこ | Kickale | 農業・食料品製造業 (野菜等の生産・農産物加工) |
髙森 達也 | 株式会社小栗郷 | 卸売業・小売業(物産館) |
出﨑 桂 | SATOHARU社 | 情報サービス業(インスタグラム) |
戸川 純子 | feliciTEA | 農業・食料品製造業・飲食サービス業 (茶等の生産・加工販売) |
富岡 涼太 | とみおか農園 | 農業(スイカ・メロン生産) |
富田 康平 | 株式会社再起 | 社会保険・社会福祉・介護事業 (デイサービス) |
原口 真治 | 有限会社クリーン健康社 | 廃棄物処理業(一般廃棄物・産業廃棄物) |
牧 亜祐美 | やまがBASE事業協同組合 | 複合サービス事業(事業協同組合) |
山下 力 | 一般社団法人山鹿の恩送りの会 | 社会保険・社会福祉・介護事業 (地域多機能拠点) |
横手 裕貴 | 3時のドーナツ | 食料品製造業(ドーナツ製造) |
吉里 友香 | 山麓はっち | 農業・製造業(養蜂・玄米カイロ製造) |
カリキュラム
日程 | カリキュラム | 講師等 |
9月1日 | 金 | 1日目 | 塾の概要説明,自己紹介アクティビティ 「地域活性化論①~CSV、ローカルイノベーション~」 | 事務局 熊本大学: 金岡教授、鍋屋政策研究員 |
9月12日 | 火 | 2日目 | 【開講式】オリエンテーション、CSV概説・塾概説 | 山鹿市長、熊本大学ほか |
10月2日 | 月 | 3日目 | 地域活性化論② 「地方創生とは、人口減少のメカニズム」 □ケーススタディ | 熊本大学: 金岡教授、鍋屋政策研究員 |
10月14日 | 土 | 4日目 | 【合同講義】 たなべ未来創造塾の取り組みと実例 | 熊本大学:鍋屋政策研究員 たなべ未来創造塾OB |
10月25日 | 水 | 5日目 | 地域活性化論③ 「人口減少が引き起こす地域課題」 □ケーススタディ | 熊本大学: 金岡教授、鍋屋政策研究員 |
11月2日 | 木 | 6日目 | 【玉名・菊池・山鹿合同】 「里山農業の新しいかたち」 | (株)パストラル:市原幸夫氏 |
11月16日 | 木 | 7日目 | 【合同講義】 「超高齢化社会ビジネスの可能性」 | MURC:岩名礼介氏 |
12月1日 | 金 | 8日目 | 「小さな拠点」 | (一社)東彼杵ひとこともの公社:森一峻氏 (株)やまがBASE: 中原功寛氏、島田裕太氏 |
12月15日 | 金 | 9日目 | 「eスポーツと地方創生」 | 山鹿創生アドバイザー: 中島賢一氏 |
1月12日 | 金 | 10日目 | 「子育て世代の移入とビジネスの両立」 | 熊本大学: 金岡教授、鍋屋政策研究員 |
1月 | |
| ヒアリング | 事務局による個別ヒアリング |
2月2日 | 金 | 11日目 | (演習)一行コンセプト | 熊本大学: 金岡教授、鍋屋政策研究員 |
2月20日 | 火 | 12日目 | (演習)三行コンセプト | 熊本大学: 金岡教授、鍋屋政策研究員 |
3月5日 | 火 | 13日目 | (演習)中間プレゼン | 熊本大学: 金岡教授、鍋屋政策研究員 |
3月18日 | 月 | 14日目 | 【閉講式】最終プレゼン、修了賞授与 | 山鹿市長、熊本大学ほか |
修了式発表
株式会社パストラル 市原邦彦 さん
ビジネスプラン:ワインでつながる人と地域
Kickale 一法師ももこ さん
ビジネスプラン:農村RMOを活用した地方創生
株式会社小栗郷 髙森達也 さん
ビジネスプラン:道の駅鹿北 小栗郷の在り方 地元との共存共栄と山鹿市の未来
SATOHARU社 出崎桂 さん
ビジネスプラン:山鹿市をオウンドメディアで世界へ発信 Instagram伴走型コンサル事業
feliciTEA 戸川純子 さん
ビジネスプラン:人と地域をつなげる、つながるみどりの屋根
とみおか農園 富岡涼太 さん
ビジネスプラン:新たな農業コミュニティの創出へ スモール6次化 アイスでつなぐ地域と人。
株式会社再起 富田康平 さん
ビジネスプラン:子どもも高齢者も子育て世代も。多世代が明るい地域作り
有限会社クリーン健康社 原口真治 さん
ビジネスプラン:山鹿って何か良いよね 暮らしやすいよね
やまがBASE事業協同組合 牧亜祐美 さん
ビジネスプラン:集めた山鹿のカケラで自分らしいコンテンツ事業
一般社団法人山鹿の恩送りの会 山下力 さん
ビジネスプラン:介護人材不足 恩送りの会
3時のドーナツ 横手裕貴 さん
ビジネスプラン:共感・行動・応援 子育て世代が求める聖地を山鹿に
山麓はっち 吉里友香 さん
ビジネスプラン:人と自然の豊かさを循環する未来へ 今ここに有るものを活かした持続可能なサステナブル商品を
ポスターセッション
塾生が作成したポスターの前で個別プレゼンテーションを行うポスターセッションを実施しました。
修了証授与
やまが未来創造塾長である早田市長から1期生一人ひとりに修了証を授与しました。