家庭で食中毒予防に取り組みましょう
細菌が原因となる食中毒は、6~8月頃の夏場に多くなりますが、それ以外の時期にも年間を通して発生します。
食中毒を予防するために、3つの原則と6つのポイントに家庭で取り組みましょう。
食中毒予防の3原則
食中毒を予防するためには、食品に食中毒の原因となる菌を「つけない、ふやさない、やっつける」が原則です。
そのための方法として、以下のポイントを紹介します。
家庭でできる食中毒予防のポイント
1 食品の購入
- 食品は、消費期限などの表示を確認し、鮮度が良いものを選ぶ。
- 肉・魚・野菜などの生鮮食品を購入した日は、寄り道しないでまっすぐ帰る。
- 肉・魚は、それぞれに分けビニール袋に入れる。その際、氷や保冷剤を一緒に入れるとより安心。
2 家庭での保存
- 購入した食品は、帰宅したらすぐに冷蔵庫・冷凍庫に入れる。庫内に詰め込みすぎるとしっかり冷えない場合があるので、容量の7割程度が望ましい。
- 肉・魚は汁が漏れないよう、ビニール袋に入れたまま冷蔵・冷凍保存する。
- 冷蔵・冷凍庫のドアを開けると庫内温度が上がるため、開閉の時間はできるだけ短く、回数を少なくする。
3 下準備
- 下準備の合間にこまめに手洗いをする。
- 冷凍した食品の解凍は、室温ではなく、冷蔵庫に移して行う。
- 生の肉・魚は、非加熱で食べる食品(生野菜・果物・調理済の食べ物)から離しておく。
- 肉・魚を切った包丁・まな板等は、洗剤でよく洗い、しっかり流し、熱湯をかけ消毒する。
- 野菜・果物は、調理での加熱の有無に関わらず、よく洗う。
- 下準備の際に出たごみはこまめに処分する。
4 調理
- 台所・調理器具・盛り付ける食器は清潔に。
- 調理前に手洗いをする。
- 加熱は十分に。目安は中心部分の温度が85~90℃で90秒以上となる状態。
- 電子レンジで加熱する場合、火の通り具合が均一となるよう、途中でかき混ぜたり中心部分の加熱状態を確認したりする。
- サラダ・和え物などの冷たいまま提供する調理済の料理は、室温に放置せず冷蔵庫で保管する。
5 食事
6 残った料理
- 残った料理を保管する場合、作業に入る前に手洗いをする。
- 残った料理を容器に移す場合、清潔なものを使う。
- 残った料理が冷めてから冷蔵・冷凍保存をする。
- 温めなおす際は、加熱方法を問わず加熱は十分に。目安は中心部分の温度が85~90℃で90秒以上となる状態。
- 冷蔵・冷凍保存で食べられる期間は、冷蔵保存であれば2~3日、冷凍保存であれば1か月程度と言われる。その期間は調理方法や食品の種類、保管の状態によって異なるため、色・見た目・匂いなどで怪しいと思った場合、思い切って処分する。