血管を守るために減塩に取り組みましょう
塩分の摂り過ぎなどにより血圧が上がると、血管を傷め、脳卒中や心臓病、腎臓病などの危険性を高めます。高血圧予防のために、塩分摂取量は1日6g未満を目指しましょう。(食塩6g=約小さじ1杯)
~減塩のポイント~
(1) 塩分量を知る
・普段食べている食品や調味料に、どれだけ塩分が含まれているのかを知ることは、減塩の第一歩です。
(2) 減塩食品の活用
・調味料や加工品、菓子類などさまざまな分野で減塩食品が開発されています。
・従来品と変わらずおいしくいただけます。無理なく減塩するためにおすすめです。
・減塩だからといって、いつも以上に使わないようにしましょう。
(3) ごはん食のすすめ
・白米の塩分は0gです。パンや麺類には塩分が含まれています。
(4) 汁物や麺類の汁を残す
・みそ汁は1杯あたり1~2g、うどんやラーメンの汁は3~6gの塩分が含まれています。
(5) カリウム摂取で塩分を排泄
(注)腎疾患の人は主治医に相談ください。
・野菜や果物、海藻に多く含まれるカリウムは、ナトリウム(塩分)の排泄を促します。
・食事には必ず野菜料理を加え、カリウム摂取を心がけましょう。
(6) 食べる量を減らす~ダイエットは減塩にもつながります~
・食べる量を減らせば、その分摂取する塩分も一緒に減らすことができます。
(7) 調味料は食材の表面につける
・肉や野菜を焼くときは、焼き目をつけてから塩を振ることで香ばしさが出て、塩分を減らしてもおいしく食べることができます。
・お浸しなどの味付けは食べる直前に!食材から水分が出て、味が薄まるのを防ぎます。
・ドレッシングやしょうゆはかけるのではなく、つけながら食べることでかけすぎを防止します。
※調味料を食材の表面につけることで、舌に直接塩味を感じやすくなります。
(8) 汁物は具だくさんにする
・野菜を多く入れることでうまみが出て、塩分を控えることができるだけでなく、汁の量を減らすこともできます。
※汁物は1日1杯にしましょう。
(9) 香辛料や酸味、香味野菜を使う
・塩分の含まれていないコショウや唐辛子、カレー粉など香辛料で風味を加えることができます。
・酢やレモン、カボス、ショウガやゴマなどを使うと味にメリハリがつきます。
(10) だしの活用
・だしを効かせるとうまみの効果で、薄味でもおいしく食べることができます。ただし、顆粒だしは食塩などが含まれているものが多く注意が必要です。
日本高血圧学会公式キャラクター「良塩(よしお)くん」