ジフテリア・破傷風とは
ジフテリアはジフテリア菌により発生する疾病で、ジフテリアにかかった場合、一般に10%程度の方が亡くなってしまうといわれています。また、特に5歳以下や40歳以上の年齢の場合は重くなりやすく、最大で20%の方が亡くなってしまうといわれています。
破傷風は、破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気です。以前は新生児の発生もみられましたが、近年は30歳以上の成人を中心に患者が発生しています。主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。
使用するワクチンとその効果
ジフテリアと破傷風ワクチンの混合(DT)ワクチンを使用し、ジフテリアの罹患(りかん)リスクを95%程度減らすことができ、破傷風に関しては100%近い方が十分な抗体を獲得すると報告されています。
接種の対象者とスケジュール
11~12歳までの期間を標準的な接種期間として1回接種します。
予防接種実施機関
定期の予防接種は、市と契約を締結している医療機関で実施します。
接種方法:各医療機関に事前に予約の上、接種してください。(医療機関によっては、予約不要の場合もあります。)
診療時間等は、各医療機関に確認してください。
持ち物 :母子健康手帳、予診票(接種する医療機関にあります。)、マイナンバーカードなど住所が確認できる書類
ワクチンの副反応
- 局所症状:発赤、腫脹、疼痛、硬結
- 全身症状:発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、下痢、めまい、関節痛
しかし、これらは一過性であり2~3日中に消失すると言われています。
接種を受けられない方
- 明らかな発熱のある方
- 重篤な急性疾患にかかっている方
- この予防接種の成分によってアナフィラキシーを起こしたことがある方
- 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方および免疫抑制をきたす治療を受けている方
- その他、予防接種を行うことが不適当な状態にあると医師が判断する方
接種に注意が必要な方
以下の方は、接種にあたって注意が必要なので、あらかじめ医師に相談してください。
- 心臓、腎臓、肝臓、血液の病気や発育障害がある方
- これまでに、予防接種を受けて2日以内に発熱や全身の発疹などのアレルギー症状があった方
- けいれんを起こしたことがある方
- 免疫不全と診断されている方や、近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
- DTワクチンの成分でアレルギーを起こすおそれのある方
お問い合わせ先
山鹿市 健康増進課 (山鹿健康福祉センター内) TEL:0968-43-0050