安心で安全な下水道・農業集落排水を将来にわたって安定的に使用していただくため、下水道・農業集落排水施設使用料(以下「下水道使用料」といいます。)の改定を行います。今後も引き続き経営の効率化を行い、持続可能な下水道事業運営に努めてまいりますのでご理解のほどお願いいたします。
1.改定の時期
〇令和8年6月請求分から改定後の使用料となります。
2.使用料改定の背景
(1)供用開始後50年を経過し、多くの老朽施設があるため、耐震化等の安全対策や新しい施設に更新する必要があります。
(2)人口減少や節水機器の普及により、収入の減少が続いています。
(3)人件費や物価の上昇により、維持管理費が増加しています。
(4)合併前の市町間で、使用料の算定方法が異なっているため、統一する必要があります。
これらの課題へ対応するため、使用料改定を検討し、下水道事業審議会での審議を経て、下記のとおり使用料を改定することとしました。
3.使用料改定のポイント
持続可能な下水道事業に必要な使用料収入の算定
今回の下水道使用料の改定では、「汚水処理に要する経費」をどの程度下水道使用料で賄えているかを示した指標である「経費回収率」が100%となる水準で見直しを行いました。(「経費回収率」=「使用料収入」÷「汚水処理に要する経費」で算出)
その結果、今後5年間で使用料収入が約5億5,741万円不足するため、現在の使用料から平均「19.1%」使用料収入を増加させる必要があります。
算定方法(使用料体系)の統一
これまで、山鹿市の中でも地域によって使用料の算定方法(使用料体系)が異なっていました。今回の改定で使用料体系を統一し、山鹿市全域で同じ使用料体系とします。

ここまでの説明をまとめた資料はこちらをご覧ください。
4.使用料改定の内容
地域によって使用料体系の統一により変更内容が異なります。
地域ごとの変更内容は下記のとおりです。
山鹿地域
使用料の算定方法→一般世帯、事業所共に改定の前後で変更ありません。
使用料の改定→基本使用料、従量使用料及び基本水量が変わります。
鹿北・菊鹿・鹿本・鹿央地域
これまで、使用人数等を基に使用料を算定する「人頭制」を採用していました。
今回の改正により、使用水量を基に使用料を算定する「従量制」へ変更となります。
一般世帯の場合
事業所等の場合
5.使用料の計算例と早見表