健康的な生活の土台は、毎日の「睡眠」にあります。睡眠は単なる休息ではなく、記憶の整理や細胞の修復、さらには心身の疲労回復を行う大切な時間です。
睡眠不足が続くと、集中力の低下や免疫力の低下だけでなく、生活習慣病のリスクも高まると言われています。また、脳の疲労を蓄積させ、不安やイライラなど、こころの不調を招く大きな要因ともなります。
「最近、しっかり眠ったはずなのに疲れが取れない…」と感じることはありませんか?実は、忙しい毎日の中で、良質な睡眠による休息が十分に取れていないと感じている方が、山鹿市内でも少なくないようです。

睡眠に関する困りごとを感じていますか?(チェック!)
□ 日中に眠気や疲労を感じる
□ 体調不良が頻繁に起こる
□ 感情が不安定で、気分が落ち着かない
□ 仕事や活動の効率が落ちている
上記の項目は、睡眠の質・量が低下し、日中の状態や生活への影響として現れやすいものを整理したものです。
気になる人は、睡眠問題について自己評価の目安となる「アテネ不眠尺度(AIS)」で睡眠の状態を確認してみましょう。
睡眠時間の考え方
これまで明らかになった科学的知見に基づくと、成人においては、おおよそ6~8時間が適正な睡眠時間と考えられ、1日の睡眠時間が少なくとも確保できるように努めることが推奨されています。
ただし、適正な睡眠時間には個人差があり、6時間未満でも睡眠が充足する人もいれば、8時間以上の睡眠を必要とする人もいます。こうした個人差や日中の活動量による補正、日中の眠気や睡眠休養感に応じて、各個人に必要な睡眠時間を自ら探ることが大切です。
質の高い睡眠のためのチェックポイント
□ 日中(特に朝)に日光を浴び、夜は強い光を避けましょう
□ 寝る前のスマートフォンやテレビの使用は控えましょう
□ 寝室は暗く、静かで、快適な温度に整えましょう
□ 日中には、やや早めに歩く、軽い筋力トレーニングなど中強度の運動を行いましょう。就寝の2~4時間前までに終えましょう
□ しっかり朝食をとり、就寝直前の夜食を控えましょう
□ 朝食で眠りを誘うホルモンの原料(トリプトファン、ビタミンB6)をつくる食品をとりましょう
トリプトファンを多く含む食品:卵、大豆、乳製品、まぐろなどの赤身の魚、バナナ
ビタミンB6を多く含む食品 :まぐろなどの赤身の魚、肉、卵、玄米、バナナ
□ カフェインは1日400mg(例:コーヒーの場合カップ4杯分)以内にし、夕方以降または就寝の6時間前以降は控えましょう
□ 深酒や寝酒は避けましょう
□ 喫煙は控えましょう
□ 入浴は就寝の1~2時間前に済ませましょう
□ 寝る前1時間は、心と体を休める時間をつくりましょう
□ 眠気が出てから寝床に入りましょう
以上のような生活習慣や睡眠環境の見直しを行っても、眠りに関する困りごとが継続する場合には、睡眠障害など治療を要する疾患が隠れていることもあります。
一人で悩みを抱え込まないよう、かかりつけ医等に相談しましょう。
(出典:くまもと睡眠サポートブック)