DAY5
9月25日(金曜日)に5日目の講義を行いました。今回の講義は熊本県内5つの地域の塾生が集まり、熊本市国際交流会館で実施しました。また、県外の4つの地域の未来創造塾ともオンラインでつなぎ、全9地域の合同講義という形で実施しました。「小さな実践が、次の課題解決と新たなビジネスに繋がる」というテーマで、熊本大学副学長・共創学環長 金岡省吾教授と株式会社日向屋 岡本和宜氏による講義が行われました。

熊本大学副学長・共創学環長 金岡教授

株式会社日向屋 岡本和宜さん
金岡教授の講義では、地域課題に取り組む意義についてお話しいただきました。今見えている地域の困りごとだけでなく、その背景にある人口減少や担い手不足といった構造を見ることの重要性や、実際に地域課題が事業として動き出している事例を通じ、地域課題への取組が新しい仕事やビジネスにつながる可能性について学びました。また、未来創造塾修了生の事例紹介では、塾修了時に設定したビジョンが、実践を経て変化・拡大していった過程が紹介されました。小さな実践が新たな地域課題を発見するきっかけとなり、他地域や事業への展開につながることからも、ビジネスプランを作成して終わりにするのではなく、小さくともまず始めることが重要であると改めて学びました。
岡本さんの講義では、「チームひなた」の取組についてお話しいただきました。岡本さんは和歌山県のたなべ未来創造塾の第1期修了生であり、「地域課題を解決しながら、持続可能な地域づくりをすること」を掲げ、梅やみかんを中心とした農業を行われています。鳥獣害対策をする中で「狩る→解体→食す」という循環モデルを地域内で確立し、持続可能な仕組みを構築されています。さらに、地域を未来につなぐ取組として、地域の子どもたちに仕事を知ってもらう活動も実施されています。新規就農ハードルを下げる新たな基盤づくりや、農業のイメージ変革、働き方改革の推進など、今後に展望についてもご説明いただきました。身近な困りごとである鳥獣害からビジネスチャンスを見出し、少しずつ事業を展開しながら一つの大きな地域の仕組みへと育てていったプロセスを学ぶことができました。
他の地域の塾生との対話では積極的な意見交換がなされ、新たな視点や気づきを得られた様子でした。また、新たなつながりも生まれ、たくさんの刺激を受けたことと思います。今回の学びを地域課題の深堀りや自社理解を深めるきっかけにしていただければと思います。