リチウムイオン電池とは
リチウムイオン電池は、くり返し充電して使うことができる二次電池の一種です。小型で軽量、大容量などの特徴から、スマートフォンや電子たばこなど、様々な充電式電子機器に使われています。便利な一方、過度の力が加わると発熱・発火の危険があります。
リチウムイオン電池やリチウムイオン電池を使用する電子機器は、表面がプラスチックでおおわれていることが多く、プラスチック製容器包装への混入が全国的な問題になっています。
リチウムイオン電池の誤った分別による事故
令和4年2月、山鹿市から排出されたプラスチック製容器包装を受け入れている再資源化施設(熊本市内)で、異常発熱が検知され、施設が緊急停止するという事態がありました。原因はスマートフォンの混入により、内臓のリチウムイオン電池がリサイクル工程の衝撃で発熱したことでした。この時は火災にまでは至りませんでしたが、リチウムイオン電池が原因の火災は増加傾向にあります。
公益財団法人日本容器包装リサイクル協会の調査によると、全国のプラスチック製容器包装の再資源化施設における発煙・発火トラブルの件数、原因物の内訳は次のとおりです。
トラブル件数H25 | H26 | H27 | H28 | H29 | H30 | R1 | R2 | R3 |
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31件 | 41件 | 42件 | 49件 | 56件 | 130件 | 301件 | 285件 | 242件 |
原因物の内訳(令和元年) 原因物 | 件数 |
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リチウムイオン電池(使用電子機器不明を含む) | 142件 |
加熱式たばこ | 59件 |
モバイルバッテリー | 24件 |
掃除機バッテリー | 8件 |
乾電池 | 7件 |
ライター | 2件 |
発火原因不明 | 59件 |
合計
| 301件 |
リチウムイオン電池の正しい処分方法
リチウムイオン電池
家電量販店等の専用回収ボックス、または資源ごみの「電池類」に出してください。
リチウムイオン電池使用機器
リチウムイオン電池を取り外すことができない一体型の電子機器は、無理に分解せず、そのまま資源ごみの「金物類」に出してください。