国民健康保険制度は病気やけがをしたときに安心して医療機関や薬局にかかれるよう、国保加入者が国民健康保険税を出し合いお互いに助け合う制度です。
山鹿市国保の現状について
国保加入者数は、人口減少や社会保険の適用拡大などの影響で年々減少するとともに、高齢者の割合が増加しています。【グラフ1】
一方で、一人当たりの保険給付費(※1)は、高齢化や医療の高度化などにより増加しています。【グラフ2】
※1 保険給付費:医療費から自己負担額を除いた費用や高額療養費等
また、加入者数の減少等により、国保税課税額は年々減少しています。【グラフ3】
税率改定の理由は?
~国保の財政運営が大変厳しい状況になっています~
本市では、加入者の負担軽減などを考慮し、県が示す標準保険税率(※2)より低い税率を独自に設定し、保険税の不足部分に国保基金を投入し運営しています。しかし、その財政状況は、一人当たりの保険給付費の増加等により非常に厳しくなってきています。このままの状態では、歳入と歳出のバランスが取れず、安定的な運営ができなくなります。
また、県は令和12年度から加入者の負担の公平性を図るため、同じ世帯構成・所得であれば県内のどの市町村でも同じ保険税とする方針を示しており、本市の場合、大幅な負担増になると予測しています。
これらのことから、本市では、急激な負担増に配慮しながら国保の安定的な運営を図るため、令和6年4月に税率を以下のとおり改定します。皆さんのご理解とご協力をお願いします。
※2 標準保険税率:健全な財政運営ができるよう県が示した市町村ごとの標準的な水準の保険税率
税率の改定内容
どのくらい国保税があがるのか
~モデルケースでの試算~
【例1】
高齢者一人世帯(65歳以上)年金収入153万円以下(所得43万円以下) 令和5年度年税額 | 令和6年度年税額 |
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19,300円 | 19,700円 |
【例2】
親子二人世帯(親 40歳、小学生)給与収入 156万円(所得101万円) 令和5年度年税額 | 令和6年度年税額 |
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127,600円 | 143,400円 |
【例3】
三人世帯(夫婦 40歳、小学生)事業収入1,000万円、経費650万円(所得350万円) 令和5年度年税額 | 令和6年度年税額 |
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543,500円 | 614,100円 |
国民健康保険制度を維持するために
国民健康保険税は、病気やケガなどの医療費等に充てられており、医療費が増えていくと国民健康保険税を引き上げざるを得なくなります。医療費の増加を抑えるためには、定期的な健康チェックによる疾病の早期発見や早期治療が重要です。市で実施している特定検診を受ける等、日頃から病気の重症化予防や健康づくりにご協力をお願いします。
関連リンク
国民健康保険税(国保税)
国民健康保険税の減免制度について
産前産後期間に係る国民健康保険税軽減について