◆歴史的風致とは・・・
我が国のまちには、城や神社、仏閣などの歴史的価値の高い建造物が、またその周辺には町家や武家屋敷などの歴史的な建造物が残されており、そこで工芸品の製造・販売や祭礼行事など、歴史と伝統を反映した人々の生活が営まれることにより、それぞれ地域固有の風情、情緒、たたずまいを醸し出しています。歴史まちづくり法(正式名称「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」)は、このような良好な環境(歴史的風致)を維持・向上させ後世に継承するため平成20年に制定されました。
歴史まちづくり法において、歴史的風致とは「地域固有の歴史及び伝統を反映した人々の活動と、その活動が行われる歴史上価値の高い建造物及びその周辺の市街地とが一体となって形成してきた良好な市街地の環境」と定義されており、ハードとしての建造物と、ソフトとしての人々の活動をあわせた概念のことを表します。
◇「歴史まちづくり」の詳細については、次のリンク先を参照してください。
国土交通省歴史まちづくりのページ(外部へのリンクです。)
◆計画策定の背景と目的
山鹿市は、国の指定史跡である「方保田東原遺跡」、「チブサン・オブサン古墳」、「鞠智城跡」など多くの古代ロマン溢れる歴史資源が点在している地域です。また、市中央部を流れる菊池川の水運や温泉の恵みによって、早くから商都温泉宿場地として発展してきた経緯があり、近年では日本遺産に認定されています。こうした背景の中で、ここに暮らす市民の生活様式と住還境は代々受け継がれながら、独自の地域文化を形成し、色々な祭礼行事として残っています。
しかし、少子高齢化や過疎化の進行は、地域力を衰退させ、伝統文化やコミュニティの維持にも影響を及ぼすおそれがあると指摘されており当市も例外ではありません。こうした状況下で当市が発展を続けるためには、歴史・文化・景観などを大切にするまちづくりに一層重点的に取り組むことが必要となっています。
そこで、当市固有の歴史的な風致の維持及び向上を図るとともに、豊かな歴史文化資源を生かしたまちづくりを集中的に進める上でのベースプランとして「山鹿市歴史的風致維持向上計画」を策定し、九州で初めて国の認定を受けました。
その後、平成21年度から様々な取り組みを経て13年の計画期間が満了しましたが、引き続き歴史的風致の維持及び向上を図るため、「山鹿市歴史的風致維持向上計画(第2期)」を策定し、令和3年3月5日に国の認定を受けました。
◆「山鹿市歴史的風致維持向上計画(第2期)」の概要
1.計画期間
令和3年度~令和12年度まで(10年間)
2.計画内容
・序章 計画策定の背景・目的等
・第1章 山鹿市の歴史的風致形成の背景
・第2章 維持及び向上すべき山鹿の歴史的風致
・第3章 歴史的風致の維持及び向上に関する方針
・第4章 重点区域の位置及び区域
・第5章 文化財の保存又は活用に関する事項
・第6章 歴史的風致維持向上施設の整備又は管理等に関する事項
・第7章 歴史的風致形成建造物の指定の方針
・第8章 歴史的風致形成建造物の管理の指針となるべき事項
◆計画の詳細については、以下の各資料をご覧ください。
・「山鹿市歴史的風致維持向上計画(第2期)」(PDF:23.79メガバイト) 
・「山鹿市歴史的風致維持向上計画(第2期)概要版」(全8ページ)(PDF:1.99メガバイト) 
・「山鹿市の維持向上すべき歴史的風致」(計画概要2ページ版)(PDF:782.3キロバイト) 
◆山鹿市歴史的風致維持向上計画の進行管理・評価については、以下の資料をご覧ください。
◆山鹿市歴史的風致維持向上計画(第1期)の最終評価について
認定計画の最終年度に次の項目について評価を行い、その結果を第2期計画に反映しています。
1.計画の達成状況の評価【自己評価】
・方針の達成状況
・計画の波及効果
・歴史的風致の維持向上の状況
2.事業の質の評価【外部評価】
・歴史・文化、景観等の観点を踏まえた整備の適切性
◆第1期計画の最終評価については、以下の資料をご覧ください。
・山鹿市歴史的風致維持向上計画の最終評価(PDF:2.24メガバイト) 